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自動搬送ロボットを導入すべき理由

Smart logistics column

自動搬送ロボットとは、人の代わりにモノを運ぶロボットです。
主に、構内物流におけるマテリアルハンドリングに用いられます。

弊社は、スマート物流ソリューションを揃える産業機械商社です。様々な構内物流の現場を見て参りました。その知見から、製造工場や倉庫で、自動搬送ロボットを導入すべきと考える理由をお話いたします。

前提:自動搬送車と自動搬送ロボットの違い

ここで言う自動搬送ロボットとは、自律走行型のロボットを指します。AMR(Autonomous Mobile Robot)とも表記します。

自動搬送車とは

従来型の無人搬送車であり、床に磁気テープを貼る等し、走行するための道(ガイド)を物理的に作る必要があるタイプの搬送車です。AGV(Automatic Guided Vehicle)とも表記します。
障害物は検知し停止することができますが、ガイドの上を走行することしかできず、高度にシステムと連携した動作をすることはできません。

自動搬送ロボット(自律走行型搬送ロボット)とは

磁気テープなどの物理的なガイドが不要で、人間と同じ空間を搬送ロボットが共有します。
ロボットが地図を持ち、現在地を認識し、センサーとカメラで人やモノなどの障害物を認識し、自分の判断で回避して走行します。
高度なシステムと連携し、柔軟に役割を設定可能です。
本項はこの自律走行型搬送ロボットについて言及します。

より詳しい差異はこちらのAMRとAGVの違いで解説しています。

では、この自動搬送ロボットを導入すべき理由を一つずつ見ていきましょう。

理由1.自動搬送ロボットは、労働力の不足を補う

物流に関わる人材不足は著しく、産業全体を見ても極めて不足している分野です。
人が足りず、残業が増えた結果人が辞める、という苦しい状況にある企業も多いと思います。

国土交通省による総合物流施策大綱によると、国は倉庫等の物流施設における自動化・機械化により効率化を行っていく必要があり、2025年までに物流業務の自動化・機械化・デジタル化による物流DXを実現している物流業者の割合を70%にまで引き上げる(取組みへの着手においては100%)という方針を掲げています。
参考:総合物流施策大綱(国土交通省)https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/butsuryu03100.html

つまり、人手不足の解消のために人を集めるということに限界が来ており、業務の仕組みをジャンプアップさせる施策が必要ということです。
それには人の仕事を代替できる範囲が広い、自動搬送ロボットの導入がお勧めです。

従来型のAGVではダメなのか?

変化の激しい現在の構内物流・マテハン業務に対応する上で、AGVではボトルネックとなるケースが生じています。例えば、カイゼンのためにプロセスを変えようとしたら、磁気テープなどのガイドの引き直しが必要で、相応のコストと手間が掛かります。
また、車両の役割の変更や再配置を行なうことが難しく、柔軟に動かすことができません。

その点、自動搬送ロボットではガイド要らず、変更したレイアウトをロボットが自動で認識し、自分で走る道を考えてくれるため、より人に近い感覚で使うことが可能です。

そして、AGVはあくまで「車」であり、人の代替ができない仕事が多くあります。
ロボットであればより高度な仕事を任せることができるため、コストはAGVと比較して高額になりますが、抜本的な人手不足の解消には自律走行型である自動搬送ロボット(AMR)が適しています。

理由2.自動搬送ロボットは、一定した作業品質を提供する

工場におけるマテリアルハンドリングを人が担うと、人によるバラツキが生じます。
例えば原材料の先入れ先出しの徹底、保管場所・ルールの遵守、ダメージを与えない安全な運び方、床に置くのか棚に置くのか、そのような細かな積み重ねが製造品質のバラツキに繋がります。

自動搬送ロボットはルール通りに繰り返し同じパターンで行動することが得意です。
人間はロボットではないため、手順を間違えたり省いたりすることも現実問題として生じます。より高い品質のものづくりには、自動搬送ロボットが役立ちます。

理由3.非効率さをトラッキングして改善できる

自律走行ロボットは、中央管理のフリート(車両群)管理システムで、走行履歴やジョブの実行結果をトラッキングすることができます。
何に何秒要しているのか、どの程度の待ちが生じているのか、速度が落ちている通路はどこか、そのようなデータに基づき改善を図ることが可能です。
システムはデータから学習し、各ロボットが充電しに行く最適なタイミングを決め、効率を最大化するよう自動処理もなされます。

物流作業の改善においては、レイアウトの変更や人の一挙手一投足を改善することで、効率の改善を図ってきたと思います。その改善が、人からロボットに変わっても行なうことが可能ということです。

継続的な効率の改善を求められる構内物流において、データに基づくさらなる効率改善を行なうには、常時データを蓄積し、それを視覚化するシステムを備えた自動搬送ロボットの導入が有効です。

まとめ

自動搬送ロボットは、構内物流における人手不足を解消する、仕組みをジャンプアップさせる抜本的改善のソリューションです。 また、ロボットであるが故の、単純作業・繰り返し作業の品質を一定に保つことから、倉庫においては物流作業品質、製造業においては最終的な製品の品質向上に繋がります。 そして、ロボットはモニタリングとデータの蓄積を元に、継続的な効率改善をするプラットフォームを提供します。

それにより、事業の継続性と、人手不足でもスケールできる、強い構内物流に変革させることが自動搬送ロボット導入の価値と言えるでしょう。

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