段ボールの梱包がここまで自動化!通販事業者のボトルネックを解消する自動梱包機とは?
Smart logistics column段ボールの梱包を自動化する最新の自動梱包システムについて「何がどこまで自動化できるのか」を具体的にご紹介いたします。
段ボールの製函・梱包から
送り状の印刷・貼り付けまで
自動化!
「製函機で段ボール箱を組み立て、人が手で商品と納品書を入れ、封函機を用いて封緘する」といった、従来の段ボール梱包工程では、人手を要します。 「適切なサイズの段ボールを選ばなければならない」など、作業者の負担が大きく、様々な商品サイズに対応できるようにサイズの異なる段ボール箱を揃えておく必要があるといった無駄もありました。
しかし最新の自動梱包機なら、省人化できるだけでなく、余分な段ボールや運送費など無駄も抑制できます。
Genesys
作業者は商品のバーコードを読み込み、所定の場所に乗せるだけ

最新の自動梱包機なら商品のバーコードを読み込んだ後、商品を置くだけで、作業者のタスクは完了します。
残りの作業は、梱包から送り状の封入まで、すべて自動梱包機が行います。
自動梱包機が商品のサイズをセンサーで読み取り、サイズに合わせて梱包するため、段ボールを選ぶ手間もありません。
従来の梱包
- 人手を要する。
- 作業員が適切なサイズの段ボールを選ばなければならない。
自動梱包機なら
- 省人化できる。
- 丁度良いサイズの段ボールが自動で作られる。
センサーで測り、ジャストサイズの段ボールを製函・梱包!
自動梱包機は梱包を最適化します。
センサーで商品のサイズを読み取り、商品の寸法に応じて「必要な分だけ」段ボールを自動で切り出します。

段ボールは定型のものではなく、「帯のように長い一枚の連続した段ボール」です。
シート状の段ボールを、山折り・谷折りの順に均等に折り畳み(じゃばら折り)、機器の所定の位置に据え置きます。
シート状の段ボールが引き出され、商品サイズに応じて裁断されます。
カッティングされた段ボールを成形して商品を包むため、梱包材の無駄がなくなります。もちろん、サイズ別の定型の段ボールの在庫を抱える必要はありません。
従来の梱包
- 様々なサイズの段ボール箱を用意する必要がある(段ボールの在庫を抱える)
- 商品によっては梱包に無駄なスペースが生じる(緩衝材が必要、運送費が嵩む)
自動梱包機なら
- 段ボールは商品の寸法に合わせてカットされる。
- 商品サイズに合わせた梱包が可能。
ほとんどの作業が自動化!
手間要らず
自動梱包機によって、ほとんどの作業は自動化されています。
商品サイズの読み取り | ベルトコンベアに乗せられた商品の寸法を、センサーが読み取り、データとして記録します。 |
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梱包材の選定・ 切り出し | あらかじめ複数の定型サイズの梱包材が用意されているタイプの自動梱包機では、商品に応じて適したサイズの梱包材を選びます。 ジャストサイズの梱包が可能なタイプでは、段ボールなどの梱包材を商品サイズに合わせて個別に切り出し、折り畳むなど成形します。 |
梱包 | ベルトコンベアで運ばれてきた商品を、定位置で自動梱包します。 |
納品書の印刷・ 送り状の貼付け | 各商品・オーダーに応じて送り状の印字貼付け、納品書のオンデマンド印刷封入まで自動で行えます。 |
「どこまで自動化されているか」という範囲は、機器によって異なりますので、自動梱包機を選定する際には、その辺りに注目すると良いでしょう。
自動梱包機のメリット
ここからは事業者の視点で、自動梱包機のメリットを見ていきます。
梱包から運送までのコストを削減!
省人化による人件費の削減だけではありません。
商品サイズよりも大きい段ボールを使用していませんか?商品サイズに合った梱包で、梱包材の無駄を抑えられ、運送費も削減できます。
3辺可変でピッタリサイズに!
ECサイトなどの通販では商品サイズにも幅があります。そのため定型の段ボールを用いての梱包では、商品サイズにフィットする無駄のない梱包は難しいでしょう。

しかし「3辺可変」の自動梱包機の場合、商品の幅、奥行き、高さといった3辺をセンサーが計測します。
計測されたサイズに応じて箱の寸法が決定されるため、商品に合ったオーダーメイドのサイズで梱包できます。
梱包材・運送費も抑制
3辺可変の梱包なら、3つのコストを抑制できます。
梱包材のコスト | 商品サイズに応じて段ボールが切り出されるため、梱包材の無駄を減らします。 |
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運送費用の削減 | 最適サイズの段ボール箱を自動で成形するため、梱包の減容化によって配送費用が抑えられます。 |
緩衝材のコスト | 商品サイズと箱のサイズが合っているため、内側に無駄なスペースがなくなり、緩衝材が不要になります。 |
作業の自動化で人手不足への対応も

日本では少子高齢化が進んでおり、生産年齢人口が減少しています。
2021年現在、生産年齢人口は7413万6千人ですが、日本の将来推計人口(平成29年推計)によると、生産年齢人口は減少を続け、2065年にはおよそ4500万人まで減少する見通しです。
人手不足が続く物流業界では、今後さらに人材の確保が困難になることが予想されます。
また人材の確保には手間もコストも掛かります。 梱包の自動化によって省人化することで、採用の手間を省き、将来的な人材不足に備えること可能になります。
品質が安定!
ヒューマンエラーも抑制できる

自動梱包機なら作業者による梱包品質のばらつきがありません。
正確に動作するマシンが段ボールを折り畳み、商品を傷つけず、的確に梱包します。
商品はバーコードの読み取り等によって管理されるため、ヒューマンエラーも起こりにくくなります。
資源の無駄を減らせるから
環境にもやさしい
SDGs(持続可能な開発目標)が2015年に採択されて以降、様々な企業で環境への意識が高まりつつあります。例えば包装の分野ではプラスチック使用量の削減が進められており、環境負荷の低減が進められているように「資源の無駄」を減らそう、という考えが広まっています。
自動梱包機なら商品サイズに見合った梱包が可能なため、使用する資材(段ボール、緩衝材)を削減できます。 また、箱のサイズが小さくなることでトラックにより多く積載できることで、輸送効率を向上させ化石燃料の使用量を削減させることにつながるため、環境にやさしいソリューションと言えます。